簿記を勉強する際に必要な電卓の4スペック

簿記を勉強する際には、電卓は必須のアイテムです。簿記の計算は、非常に多くの数字を扱うため、高機能な電卓が必要となります。以下は、簿記の勉強に必要な電卓のスペックについて説明します。

①12桁表示
簿記の計算は、多くの数字を扱うため、10桁の電卓では不十分です。12桁表示がある電卓を使用することで、より正確な計算が可能になります。

②メモリー機能

電卓のメモリー機能は、一時的に計算結果を保存することができる機能です。これにより、複雑な計算を行う際に、途中経過をメモリーに保存しておくことができ、計算の効率化や正確性向上につながります。

具体例として、以下のような計算を考えてみましょう。

例題: 3×(4+5)÷2-1

この計算を通常の電卓で計算する場合、以下のように計算式を入力していく必要があります。

4+5=9
3×9=27
27÷2=13.5
13.5-1=12.5
一方で、メモリー機能を使うことで、途中経過を保存しておくことができます。以下は、メモリー機能を使用した場合の計算例です。

4+5=9(9が表示された状態でM+キーを押すと、9がメモリーに保存されます)
3×MRC(MRCキーを押すと、メモリーに保存された値が表示されます)=27
÷2=13.5

  • 1=12.5

このように、メモリー機能を使うことで、途中経過を手間なく保存・呼び出しすることができ、計算の正確性や効率化に役立ちます。

③早打ち機能(キーロールオーバー機能)
簿記の計算は、多くの数字を素早く入力する必要があります。早打ち機能(キーロールオーバー機能)とは、先に押したキーから指が離れる前に、次のキーを押すことができるという機能のことをいいます。 一度に複数のキーを押すことができるため、よりスピーディーな入力が可能になります。

④√ キー
簿記の計算には、平方根を求めることがよくあります。このため、電卓には√ キーが必要です。このキーがあることで、手軽に平方根を求めることができます。

以上が、簿記の勉強に必要な電卓のスペックです。これらの機能を持った電卓を使用することで、正確かつ効率的な簿記の計算が可能になります。

簿記の試験において、計算器具を使用することができますが、制限された条件があります。

以下に、試験会場で持ち込み可能な電卓の条件について説明します。

試験会場で持ち込み可能な電卓は、計算機能(四則演算)のみのものに限られます。具体的には、以下のような機能がある電卓は持ち込みできません。

・印刷(出力)機能
・メロディー(音の出る)機能
・プログラム機能(関数電卓等の多機能な電卓、売価計算・原価計算等の公式の記憶機能がある電卓)
・辞書機能(文字入力を含む)

ただし、次のような機能は、プログラム機能に該当しないものとして、試験会場での使用を許可されています。

・日数計算
・時間計算
・換算
・税計算
・検算(音の出ないものに限る)

このように、試験会場で使用可能な電卓には厳しい制限があります。試験会場に持ち込む電卓を選ぶ際には、注意が必要です。また、試験会場での使用にあたっては、試験規定に基づいた使用が求められます。事前に試験会場の規定を確認しておくことをおすすめします。