簿記とは何か?


簿記とは、企業の取引を帳簿で記録・整理することで、財政状態や経営成績を明らかにすることが目的です。

そして、その情報を元に、経営管理や利害関係者に報告するために財務諸表を作成します。

財務諸表には、貸借対照表損益計算書の2つがあります。

貸借対照表は、企業の資産、負債、純資産を時点ごとに表したもので、左側に資産、右側に負債と純資産を示します。財政状態を表すため、貸借対照表は会計年度の開始時点と終了時点の二つがあります。貸借対照表は、企業の資産と負債のバランスをチェックすることができ、資金繰りや経営判断の指標として利用されます。


損益計算書は、企業の営業成績や利益を示すもので、ある期間内に発生した収益と費用をまとめたものです。左側に収益、右側に費用を記載し、収益から費用を差し引いた結果が、当期純利益当期純損失)として表されます。損益計算書は、企業の経営成績を把握するための重要な指標であり、経営戦略や業績の改善などの方針を立てるために必要な情報を提供します。


貸借対照表損益計算書は、ともに企業の財務状態を明確にするために重要な財務諸表であり、それぞれが提供する情報は異なります。貸借対照表は、企業の資産と負債のバランスをチェックし、資金繰りや経営判断の指標として利用されます。一方、損益計算書は、企業の経営成績を把握するための指標として利用されます。両方を併せて見ることで、企業の全体像を把握することができます。


○簿記の試種類
簿記には、単式簿記複式簿記の2つの種類があります。単式簿記は、お金の入出のみを記録するもので、複式簿記は、社会一般に通じるルールに基づいて、複数の要素で記入します。


また、簿記には商業簿記、工業簿記、農業簿記など、分野ごとに種類があります。商業簿記は、商品売買に関わる取引を記録するもので、横流し、卸売、小売、仕入れて売るなどの取引が含まれます。商業簿記は3級の試験に出題されます。工業簿記は、仕入れた商品を加工し製品として販売する取引を記録するもので、2級から出題されます。


簿記は、企業の財政状態や経営成績を把握するための重要なツールです。簿記の種類や目的を理解し、実際に手を動かして問題を解くことで、簿記の理解を深めることができます。